人の人生には節目ごとにさまざまな儀礼があり、
その中に「厄年」と「還暦」がよく知られているでしょう。
人生には何度か注意して超えなければならない峠があり、この用心すべき特定の年齢を災厄の多い年として「厄年」とよんでいます。厄難を逃れるために、神社仏閣で祈願を受けたり、家庭でたくさんの人を呼んで接待したりして厄を少しずつ持ち帰ってもらいます。
また、「還暦」は再び生まれたときの干支に還ることをお祝いし、今後更なる長寿を願うお祝い事です。
こうした風習をみると、厄をはらい、その後も何事もないように祈るものであり、また、同時に年祝いであったようです。忌むよりむしろお祝いといった方がいい行事が多いようです。60歳の還暦、77歳の喜寿、88歳の米寿は、もとは厄年とみられていたらしく、それらの根底にはめでたいから祝うのではなくて、めでたくするために祝うのだという考え方があると思われます。
昔の人が年齢の「ふし」に対して、経験的にいかに恐怖心や警戒心を抱いているかという事が理解されているようです。
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